当分野は、主に超微細形態学および免疫組織学研究の場として利用されています。
形態学のみならず、免疫反応や蛋白解析、遺伝子発現を可視化・数値化するための機器を数多く設置しています。
主な設置機器
- 電子顕微鏡室(2-106室)
- 透過型電子顕微鏡、走査型電子顕微鏡、超薄切片作成装置
走査型電子顕微鏡用試料作成装置、フリーズレプリカ装置および現像室
画像解析室(2-104室)- 共焦点レーザー顕微鏡、画像解析システム、蛍光顕微鏡、光学顕微鏡、クリオスタット
など
利用について
- 【利用申請】
- ・利用申請書を提出してください(毎年・分野単位)。
・利用する機器の使用説明を受講してください(随時・全員)。 - 【利用料金】
- ・年間登録料は80,000円(医歯学以外120,000)です(分野単位)。
・電子顕微鏡・共焦点レーザー以外は無料です。
・消耗品に関しては利用者負担となります。(電顕フィルムなど) - 【利用時間】
- ・平日9時より19時迄です。(19時から翌朝8時まで施錠)
・上記以外の利用にはIDカードが必要ですので、管理担当まで連絡ください。 - 【注意事項】
- ・全ての機器は利用予約を設置のホワイトボードにて行ってください。
・予約は最大連続利用を3時間までとします。
・室内に私物を置かないでください。 - 【連絡先】
- 医歯学総合研究棟2F 2-104室 内線4757 Tel/Fax 706-4757
管理担当 中村 秀樹 hide-icl@med.hokudai.ac.jp
設置機器の紹介
透過電子顕微鏡 Transmission Electron Microscopy (TEM)
H-7100 (日立)
<特徴>
本装置は医学・生物学研究用に適し、新設計の鏡体構造により高コントラストで高解像力の電顕微鏡像が得られる。最大60万倍までの拡大が可能で、試料を電気的に±90°回転できる。またCCDカメラとディスプレイを装備し多人数でのディスカッションが可能である。
*使用するフィルムは各利用分野で負担していただいております。
<仕様>
- 加速電圧
- :25kv~125kvまで6段可変(通常は75kvで観察)
- 倍率
- :50倍~60万倍(モード切替)
- 分解能
- :0.38nm
- 試料
- :サイドエントリー方式、3mmメッシュ
- 試料回転
- :傾斜角±90°
- フィルム
- :長辺2分の1タイプ
- CCD
- :Model637Mark3(米ガタン社製)
透過電子顕微鏡 Transmission Electron Microscopy (TEM)
H-800 (日立)
<特徴>
本装置は加速電圧に最高200KVを備えており、準超薄切片および硬組織観察用として運用している。最大60万倍までの拡大が可能で、試料を電気的に±60°回転できる。サイドエントリー方式の高感度CCDカメラ(AMT社製)を搭載し、付属のWindowsによりデジタル画像を取得できる。通常のフィルム撮影も可能である。
*使用するフィルムは各利用分野で負担していただいております。
<仕様>
- 加速電圧
- :75kv~200kvまで6段
- 倍率
- :100倍~60万倍(モード切替)
- 分解能
- :0.45nm
- 試料
- :サイドエントリー方式、3mmメッシュ
- フィルム
- :長辺2分の1タイプ
- CCD
- :160万画素
(Advanced Microscopy Techniques社製)
透過電子顕微鏡 Transmission Electron Microscopy (TEM)
JEM-1400 (日本電子)
<特徴>
本装置は医学・生物学研究用に適し、コンピューターコントロールされた高コントラストで高解像力の電子顕微鏡像が得られる。最大120万倍までの拡大が可能で、試料を電気的に±30°回転できる。付属のWindowsにより高解像度CCDカメラから画像を取得し、フィルムレスとして使用する。オートフォーカス・オートモンタージュ機能を有し5×5枚の広視野画像(2500万画素)を約2分で取得できる。通常のフィルム撮影も可能である。
*使用するフィルムは各利用分野で負担していただいております。
<仕様>
- 加速電圧
- :40kv~120kvまで連続可変
- 倍率
- :50倍~120万倍(モード切替)
- 分解能
- :0.38nm
- 試料
- :サイドエントリー方式、3mmメッシュ
- 試料回転
- :傾斜角±45°
- フィルム
- :長辺2分の1タイプ
- CCD
- :100万画素(米ガタン社製)
透過電子顕微鏡 Transmission Electron Microscopy (TEM)
JEM-1220 (日本電子)
<特徴>
本装置は医学・生物学研究用に適し、コンピューターコントロールされた高コントラストで高解像力の電子顕微鏡像が得られる。最大60万倍までの拡大が可能で、試料を電気的に±30°回転できる。付属のWindowsにより高解像度CCDカメラから画像を取得できる。通常のフィルム撮影も可能である。
*使用するフィルムは各利用分野で負担していただいております。
<仕様>
- 加速電圧
- :40kv~200kvまで連続可変
- 倍率
- :50倍~60万倍(モード切替)
- 分解能
- :0.36nm
- 試料
- :サイドエントリー方式、3mmメッシュ
- 試料回転
- :傾斜角±30°
- フィルム
- :長辺2分の1タイプ
- CCD
- :100万画素(米ガタン社製)
走査型電子顕微鏡 Scanning Electron Microscopy (SEM)
S-4500 (日立)
<特徴>
本装置は高性能電界放射型(FE)電子銃を搭載しているため、高分解能で高倍率の走査像を観察できる。高解像力検出器と2種類の反射電子検出器を備えているため組成解析にも適している。また、CCDからcomputer画像解析装置EPI-3100により画像を取得し、簡易計測等も可能である。画像メモリ内蔵により試料をCRT上に制止画で表示する機能を持つため、高分解能の走査像を明るい部屋で観察することができる。通常のフィルム撮影も可能である。
*使用するフィルムは各利用分野で負担していただいております。
<仕様>
- 加速電圧
- :0.3kv~30kvまで
- 倍率
- :20倍~50万倍
- 分解能
- :1.5nm
- CCD
- :500x500
- フィルム
- :超高分解能型CRTポラロイド
モノクロブローニサイズ
共焦点レーザー顕微鏡 Confocal Laser Microscopy
Fluoview 1000D (Olympus)
<特徴>
本装置は正立型の共焦点レーザー顕微鏡であり、主に蛍光による免疫組織化学や遺伝子発現解析を行う。4本のLDレーザーを搭載し、様々な波長の蛍光が観察可能である。オリジナルの解析ソフトにより計測、XYZ3次元解析、タイムラプス解析など多彩なアプリケーションに対応できる。
<仕様>
- 顕微鏡
- :正立型BX61
- 対物レンズ
- :x10, x20, x40, x60(oil)
- レーザー
- :LD405, LD473, LD559, LD635
- 解析ソフト
- :Olympus
共焦点レーザー顕微鏡 Confocal Laser Microscopy
Fluoview 300 (Olympus)
<特徴>
本装置は倒立型の共焦点レーザー顕微鏡であり、主に培養細胞を用いた解析を行う。KrArレーザーとHeNeレーザーを搭載し、様々な波長の蛍光が観察可能である。オリジナルの解析ソフトにより計測、XYZ3次元解析、タイムラプス解析など多彩なアプリケーションに対応できる。
<仕様>
- 顕微鏡
- :倒立型IX70
- 対物レンズ
- :x10, x20, x40, x60(oil)
- レーザー
- :KrAr(488,568nm), HeNe(543nm)
- 解析ソフト
- :Olympus
共焦点レーザー顕微鏡 Confocal Laser Microscopy
Fluoview FV10i (Olympus)
<特徴>
本装置は倒立型のワンボックスタイプの共焦点レーザー顕微鏡であり、除震機能や暗室不要のシステムである。フルオートマティックであり、視野選択やフォーカスも瞬時に行える。4本のLDレーザーを搭載し、様々な波長の蛍光が観察可能である。オリジナルの解析ソフトにより計測、XYZ3次元解析、タイムラプス解析など多彩なアプリケーションに対応できる。
<仕様>
- 顕微鏡
- :倒立型
- 対物レンズ
- :x10, x60(oil)
- レーザー
- :LD 405nm, 473nm, 559nm, 635nm
- 解析ソフト
- :Olympus
タイムラプス用蛍光顕微鏡システム
<特徴>
本装置はタイムラプス専用に設計された倒立型蛍光顕微鏡システムである。倒立型蛍光顕微鏡、3次元マルチタイムラプス用電動ステージ、超高感度CCD、培養装置、マルチコントロールプログラムから構成される。
<仕様>
- 顕微鏡
- :倒立型IX-93 (Olympus)
- 対物レンズ
- :x10, x20, x40, x60(oil)
- 電動ステージ
- :BIXYステージFFCシステム(BMC)
- CCD
- :ROLERA-emc2 (Imaging)
- 制御プログラム
- :MetaMorph
光学・蛍光顕微鏡画像取得システム
<特徴>
本装置は光学・蛍光顕微鏡画像を取得するためのシステムである。本体は正立型光学・蛍光顕微鏡AXIO-photo、倒立型光学・蛍光顕微鏡IX-71で、明視野・暗視野・位相差・偏光・微分干渉像が取得可能。正立型に高解像度CCD、倒立型に高感度冷却CCDを搭載している。付属のコンピューターにより汎用解析プログラムと高度な解析を行うMetaMorphを利用できる。
<仕様>
- 対物レンズ
- :x4, x10, x20, x40, x63(oil)
- CCD
- :NIKON DXM1200C(1260万画素)
- 解析ソフト
- :NIKON
正立型 AXIO-vert (Carl Zeiss)
- 対物レンズ
- :x4, x10, x20, x40, x63(oil)
- CCD
- :Olympus DP30BW(冷却140万画素)
- 解析ソフト
- :MetaMorph(Molecular Devices)
倒立型 IX-80 (Olympus)
RI画像解析システム Bio-imaging Analyser System
BAS-5000 (FUJIFILM)
<特徴>
本装置は画素サイズ25μm(2000は50μm)の超高精度放射線画像解析システムで、Imaging Plate(IP)を用いた脳神経解析や薬物代謝、構造解析、遺伝子解析などに利用される。IPは読み取り後消去器でシグナルを消去して再利用可能である。取得データはMacintosh用解析ソフトImage Gaugeで様々な解析を行う。
*使用するIPは利用者各位で用意していただきます。
<仕様>
BAS5000
- 画素
- :25,50,100,200μm
- 読取りサイズ
- :20cmx25cm
- 階調数
- :65536/256階調(選択)
- 読み取り時間
- :最大15分
- 対応核種
- :14C,32P,33P,35S,125Iなど
(3H,中性子は専用IP使用)
蛍光イメージングアナライザー Fluro Imageing Analyzer
FluorImager (Molecular Dynamics)
<特徴>
本装置は蛍光標識された核酸やタンパク質などの生体高分子試料を検出・定量するシステムである。ワイドなシグナル強度(105)にわたって高精度な定量が可能である。2種類のフィルターを用い、2重染色の観察が可能。
<仕様>
- 励起光
- :アルゴンイオンレーザー(488nm)
- 測定サイズ
- :20x20cm
- 検出感度
- :1fmol
- 分解能
- :100μm
- sample形状
- :ゲル,メンブレン,マイクロプレート
画像解析システム Image Analysis System
MCID (Interforcus)
<特徴>
本装置は顕微鏡画像やX-rayフィルムのオートラジオグラフィ解析、ゲル・ブロットメンブレンによる濃度解析などを行う画像解析プログラムである。画像入力装置として光学顕微鏡とライトイルミネーターを装備し、それぞれ高感度CCDにより画像取得する。
画像解析システム Image Analysis System
HistoQuest/TissueQuest (Tissue Gnostics)
<特徴>
本プログラムは組織標本やスメア標本のバイオマーカーの数値化を行う病理画像解析ソフトウェアである。細胞を認識し、染色パターンを認識してドットブロット解析を行う。組織化学用HistQuest、蛍光染色用TissueQuestより構成される。
レーザーマイクロダイセクション装置 (Laser Microdissection system)
PALM Microbeam (ZEISS)
<特徴>
本装置は、凍結切片やパラフィン切片や生細胞から、目的の細胞・組織をレーザーにより分離収集する装置である。分離された均一細胞集団を遺伝子解析などの分子生物学的研究に用いられる。レーザーパルスは約1ナノ秒でありダメージの少ない分離が可能で、非接触式の回収方法によりコンタミネーションを回避できる。
<仕様>
- 顕微鏡
- :Axio Observer D1
- レーザー
- :355LD
- 電動ステージ
- :1um精度、可動範囲161x76mm
- スライドグラス
- :フイルム無しでも可能
凍結切片作成装置
本装置は凍結試料を冷凍域で薄切するもので、病理診断や免疫組織化学などに利用される
透過電子顕微鏡用超薄切片作成装置
本装置は樹脂包埋された試料から透過型電子顕微鏡用切片を得るための装置である。モーター駆動、コンピューターコントロールにより容易に連続超薄切片を得ることができる。
イオンスパッタ装置
E-1030 (HITACHI)
本装置は試料に貴金属薄膜コーティングを行い、二次電子発生を高めるもので、走査型電子顕微鏡の試料作成に用いられる
臨界点乾燥装置
HCP-2 (HITACHI)
本装置は含水の生物試料から表面張力を軽減させながら乾燥させるもので、走査型電子顕微鏡の試料作成に用いられる。
凍結試料作成装置
JFD-9000 (JEM)
本装置は急速凍結により細胞や組織の微細構造をより生体に近い状態に保ちながら、フリーズフラクチャ、ディープエッチングによる透過型電子顕微鏡試料作成に用いられる。
- ・透過電子顕微鏡
- H-7100 (日立)
- ・透過電子顕微鏡
- H-800 (日立)
- ・透過電子顕微鏡
- JEM-1400 (日本電子)
- ・透過電子顕微鏡
- JEM-1220 (日本電子)
- ・走査型電子顕微鏡
- S-4500 (日立)
- ・共焦点レーザー顕微鏡
- Fluoview 1000D (Olympus)
- ・共焦点レーザー顕微鏡
- Fluoview 300 (Olympus)
- ・共焦点レーザー顕微鏡
- Fluoview FV10i (Olympus)
- ・タイムラプス用蛍光顕微鏡システム
- ・光学・蛍光顕微鏡画像取得システム
- BAS-5000 (FUJIFILM)
- ・RI画像解析システム
- BAS-5000 (FUJIFILM)
- ・蛍光イメージングアナライザー
- FluorImager
- ・画像解析システム
- MCID (Interforcus)
- ・画像解析システム
- HistoQuest/TissueQuest
- ・レーザーマイクロダイセクション装置
- PALM Microbeam (ZEISS)
- ・凍結切片作成装置
- Microm HM550,Microm HM500-OM
- ・透過電子顕微鏡用超薄切片作成装置
- ・イオンスパッタ装置
- ・臨界点乾燥装置
- ・凍結試料作成装置